「事業用自動車安全通信」第137号(H24.3.16)

事業用自動車安全通信」第137号(H24.3.16)

=目 次=
1.重大事故等情報=6件(3月9日〜3月15日分)
(1)乗合バスの車内事故
(2)乗合バスの車内事故
(3)貸切バスが転落した事故
(4)貸切バスが自転車の男性を撥ねた事故
(5)タクシー運転者の酒気帯び運転による事故
(6)タクシー運転者が道路に倒れていた男性を轢いた事故

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【1.重大事故等情報=6件】(3月9日〜3月15日分)

(1)乗合バスの車内事故
3月11日(日)午前10時10分頃、東京都において、都内に営業所を置く乗合バスが乗客15名を乗せてバス停に停車しようとしたところ、乗客(女性、90歳)が転倒した。
この事故により、当該乗客が大腿骨を骨折する重傷を負った。
事故当時、当該乗客は、当該バスの右側の三列目の一人掛け座席に着席していたが、当該バスが停車する直前に立ち上がったためバランスを崩した模様。

(2)乗合バスの車内事故
3月13日(火)午前8時50分頃、北海道において、道内に営業所を置く乗合バスが運行中(乗客なし)、当該バスの運転者は、並走していた車両の運転者から煙が出ていることを知らされたことから、当該バスを停車させて確認していたところ、当該バスの右前輪付近に搭載したサブエンジン(空調用)から出火した。その後、連絡を受けて駆けつけた消防隊により午前10時頃に鎮火したが、当該バスはほぼ全焼した。
この火災による負傷者はなし。

(3)貸切バスが転落した事故
3月12日(月)午後1時50分頃、鹿児島県において、同県に営業所を置く回送中の乗合バスが路外逸脱し、民家の庭先の崖から約1メートル転落し、立木に引っかかり停車した。
この事故により、当該バスの運転者(男性、39歳)が左頰骨を骨折する軽傷を負った。
事故現場は、やや下り坂で、信号機や一時停止の標識のない丁字路交差点で、当該バスは、当該交差点を右折する予定だったが道路のない場所をそのまま直進した模様。
なお、事業者が当該バスの運転者に対して実施した乗務前点呼の際に異常はなく、直近に受診した健康診断の結果では、血圧がやや高めであるが治療を要するものではないとのことであったが、当該バスの運転者は、事故時の状況を覚えていないと話している模様。
また、事故後の警察の調査によると、事故現場にはブレーキ痕はなく、当該バスのブレーキにも故障はなかった模様。

(4)貸切バスが自転車の男性を撥ねた事故
3月14日(水)午後6時45分頃、埼玉県において、同県に営業所を置く貸切バスが乗客45名を乗せて運行中、交差点を青信号で通過しようとしたところ、当該交差点の左側より飛び出してきた自転車に乗った男性(81歳)を撥ねた。
この事故により、当該自転車に乗った男性が死亡した。当該バスの乗客に負傷はなし。
事故当時、自転車に乗った男性は酒に酔っていた模様。

(5)タクシー運転者の酒気帯び運転による事故
3月11日(日)午前3時30分頃、東京都において、都内に営業所を置く個人タクシーが空車で走行中、中央分離帯に乗り上げ、ガードレールをなぎ倒し転覆した。事故後、現場に駆けつけた警察官が、当該タクシーの運転者の酒気帯びの有無を確認したところ、当該タクシーの運転者から呼気1リットル当たり0.25ミリグラムのアルコールが検出された。
この事故により、当該タクシーの運転者が軽傷を負った。
なお、当該タクシーの運転者は、事故日前日(10日)の営業を終えた午後6時頃から、事故当日(11日)の午前3時頃まで仲間と飲酒をしており、当初はタクシーの車内で仮眠を取ろうとしたが、走行可能と判断し、自宅へ向けて走行した模様。

(6)タクシー運転者が道路に倒れていた男性を轢いた事故
3月14日(水)午後11時30分頃、大阪府において、同府に営業所を置くにタクシーが空車で走行中、道路上に倒れていた男性を轢いた。
この事故により、当該男性が死亡した。
事故当時、当該タクシーの運転者は、片側二車線のうち、右側の車線を走行中、前方の路側帯にハザードランプを点灯させて停車している車両を確認したため、右側の車線に車線変更したところ、当該車線上に倒れていた当該男性に気づかず轢いた模様。
なお、轢かれた男性は、当該事故の前に、第二種原動機付自転車を運転中に他の車両と接触事故を起こして転倒し、道路上に投げ出されたところを、後方から走行してきた複数の車両に轢かれた模様。

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