「事業用自動車安全通信」第89号(H23.3.11)

事業用自動車安全通信」第89号(H23.3.11)

=目 次=
1.重大事故情報=4件(3月4日〜3月10日分)
(1)乗合バスの車内事故
(2)乗合バスが路面電車接触した事故
(3)乗合バスが乗用車と衝突した事故
(4)タクシーが乗用車と衝突した事故

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【1.重大事故情報=4件】(3月4日〜3月10日分)

(1)乗合バスの車内事故
3月3日午後9時20分頃、東京都において、乗合バスが乗客約30名を乗せて運行
中、道路右側より自転車が横断してきたのを当該バスの運転者が発見し、衝突を避け
るため急ブレーキをかけたところ、当該自転車との衝突は避けられたが、当該バスの
乗客5名が転倒した。
この事故により、転倒した乗客のうち、2名が重傷、3名が軽傷を負った。
なお、当該自転車はそのまま現場を走り去った模様。

(2)乗合バスが路面電車接触した事故
3月6日午前10時10分頃、長崎県において、回送中の乗合バスが青信号に従い交
差点を直進していたところ、左後方から車道を斜めに横切る形で前進してきた路面電
車と接触した。
当該路面電車には約20名の乗客が乗車していたが、負傷者はなし。
事故当時、当該バスと路面電車の運転者は共に接触に気付かずにそのまま目的地に向
けて運行を継続し、当該バスの運転者が回送先の虹ヶ丘バス停にて車体を確認したと
ころ、路面電車のものと思われる塗料が当該バスの左後部に付着しているのに気付い
たため所属営業所へ通報した模様。
事故当時、当該バスの速度は約30㎞/hで、当該バスの運転者は、バックモニターに
て当該路面電車との距離が非常に近かったことを把握していた模様。
なお、当該事故は、路面電車の運転者が、軌道専用信号と交通信号を見間違え、軌道
専用信号が停止を表示していたにもかかわらず前進したことにより発生した模様。

(3)乗合バスが乗用車と衝突した事故
3月7日17時10分頃、愛知県において、乗合バスが乗客2名をのせて運行中、セ
ンターラインを越えて対向してきた乗用車と正面衝突した。
この事故により、衝突した乗用車の助手席の同乗者が死亡し、運転者は頸椎損傷を
負った。
当該事故現場は、片側一車線のゆるやかなS字カーブで、事故当時、当該バスの運転
者は、乗用車がセンターラインを越えてきたのを確認したため急制動をかけたが衝突
した模様。

(4)タクシーが乗用車と衝突した事故
3月2日午前2時30分頃、埼玉県において、タクシーが乗客1名を乗せて運行中、
交差点を青信号で通過しようとしたところ、左方向から信号を無視して当該交差点に
進入してきた乗用車と衝突した。
この事故により、当該タクシーの後部座席に乗っていた乗客が骨盤骨折の重傷、当該
タクシーの運転者が軽傷を負った。
なお、当該タクシーの乗客は、シートベルトを装着していなかった模様。
ドライブレコーダの記録映像によると、当該乗用車は、当該タクシーの助手席付近に
衝突をした。
また、当該乗用車は、そのまま事故現場から逃走した。