「事業用自動車安全通信」第341号(H28.3.11)

事業用自動車安全通信」第341号(H28.3.11)

=目 次=
1. 重大事故等情報=9件(3月4日〜3月10日分)
(1)乗合バスの車内事故①
(2)乗合バスの車内事故②
(3)乗合バスの火災事故
(4)貸切バスの火災事故
(5)法人タクシーの衝突事故
(6)法人タクシーの死傷事故①
(7)法人タクシーの死傷事故②
(8)法人タクシーの健康起因事故
(9)法人タクシーの火災事故

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【1. 重大事故等情報=9件】(3月4日〜3月10日分)

(1)乗合バスの車内事故①
3月8日(火)午前10時50分頃、熊本県のバス転回場において、同県に営業所を置く乗合バスが乗客1名を乗せてバスを転回させていたところ、乗客が席から立ち上がり、バランスを崩して転倒した。
この事故により、乗客が脳挫傷の重傷を負った。
現場はバスの転回場兼待機場となっており、当該敷地内に路線の終点となる停留所があるため、バスを切り返していたとのこと。

(2)乗合バスの車内事故②
3月9日(水)午後4時24分頃 静岡県市道において、同県に営業所を置く乗合バスが運行中、バス停留所から発車したところ、座席を移動しようとした乗客1名が転倒した。
この事故により、乗客が右大腿骨転子部骨折の重傷を負った。
バスの運転者は、座席を移動しようとした乗客に気付かず発車させた模様。

(3)乗合バスの火災事故
3月10日(木)午前7時30分頃、東京都の市道において、都内に営業所を置く乗合バスが乗客2名を乗せて運行中、エンジンルームから出火した。
この事故による負傷者はなし。
バスの運転者は火災に気付きバスを停止し乗客を避難させるとともに消防に通報し、火災は消防の消火活動により鎮火した模様。

(4)貸切バスの火災事故
3月6日(日)午前8時30分頃、北海道の道道において、道内に営業所を置く貸切バスが乗客ら18名を乗せて運行中、エンジンルームから出火した。
この事故による負傷者はなし。(乗客は韓国からの観光客とのこと。)
事故は、貸切バスが走行中、バスの車体後方から白煙が出ていることを他の車両の運転者が発見し消防に通報、バスを停止させたところエンジン付近から出火しており、火災は消防の消火活動により鎮火した模様。

(5)法人タクシーの衝突事故
3月4日(金)午後11時58分頃、東京都の都道において、法人タクシーが乗客1名を乗せて運行中、信号機が青になり発進しようとしたところへ乗用車が追突した。
この事故により、タクシーの乗客が重傷を負い、運転者が軽傷を負った。
乗用車はタクシーに追突する前に他の車両にも接触し、乗用車の乗員は車を置いて現場から逃走した模様。

(6)法人タクシーの死傷事故①
3月5日(土)午前4時2分頃、東京都の区道において、都内に営業所を置く法人タクシーが乗客1名を乗せて運行中、路上横臥者を轢いた。
路上横臥者は、搬送先の病院で死亡が確認された。(警察が死因を調査している模様。)
現場は道幅約6メートルの一方通行の道路。

(7)法人タクシーの死傷事故②
3月5日(土)午後10時28分頃、京都府府道において、府内に営業所を置く法人タクシーが運行中、路上横臥者を轢いた。
この事故により、路上横臥者が死亡した。
なお、路上横臥者は酩酊状態であった可能性があるとのこと。

(8)法人タクシーの健康起因事故
3月6日(日)午前1時23分頃、東京都の区道において、都内に営業所を置く法人タクシーが運行中、停車して乗客を降ろした後、運転者が体調不良となった。
乗客は胸を押さえて苦しがっている運転者に気付き救急に通報したが、運転者は死亡した。

(9)法人タクシーの火災事故
3月6日(日)午後1時42分頃、北海道の市道において、道内に営業所を置く法人タクシーが空車で停車中、エンジンを始動しようと何度か試みたところエンジンルームから煙が出たことから、点検しようとボンネットを開けたところ出火した。
この事故による負傷者はなし。
火災は、付近の商店の者が消火器を使用し消火活動を行い鎮火した模様。
―――――――――――――――――――――――――――――――
 上記9件の死傷者数計:死亡3名、重傷3名、軽傷1名(速報値)
―――――――――――――――――――――――――――――――

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇