「事業用自動車安全通信」第256号(H26.7.11)

事業用自動車安全通信」第256号(H26.7.11)

=目 次=
1.重大事故等情報=6件(7月4日〜7月11日分)
(1)高速バスとトラック2台が絡む衝突事故
(2)乗合バスの車内事故①
(3)乗合バスの車内事故②
(4)乗合バスの転落事故
(5)貸切バスの車内事故
(6)貸切バスの火災事故

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【1.重大事故等情報=8件】(6月27日〜7月3日分)
(1)高速バスとトラック2台が絡む衝突事故
7月7日(月)午前9時45分頃、香川県の高速道路において、同県に営業所を置く
高速路線バスと対向のトラックが正面衝突し、バスは後続のトラックに追突された。
この事故により、バスの乗客と運転者、トラックの運転者の計10人が負傷した。
事故は、対向してきたトラックがセンターラインを越え当該バスに衝突したものであ
るが、トラックがセンターラインを越えた原因については調査中。

(2)乗合バスの車内事故①
7月8日(火)午後4時5分頃、福島県内の国道において、同県に営業所を置く乗合
バスの車内で乗客が転倒する事故が発生した。
この事故により当該乗客が大腿骨を骨折する重傷を負った。
事故は、当該バスが停留所手前の信号で、赤信号のため停車した際、バス停に着いた
と勘違いした乗客が座席から立ち上がり、運転者がこれに気づかず発車させたため転
倒したもの。
事故当時、当該運転者は車内の状況確認及び発車アナウンスを行っていなかった模
様。

(3)乗合バスの車内事故②
7月9日(水)午後1時33分頃、北海道内の市道において、道内に営業所を置く乗
合バスの車内で転倒する事故が発生した。
事故は、当該バス停で降車の合図がなかったが当該停留所に一旦停止し、降車乗客が
いないことをアナウンスにて確認後の再発進したところ、座席にいた乗客が立ち上が
り、バランスを崩して転倒し、通路段差部に背中を打ったもの。
この事故により、当該乗客は肩と腰の骨を折る重傷を負った。

(4)乗合バスの転落事故
7月9日(水)午後5時17分頃、北海道内の市道において、道内に営業所を置く乗
合バスが乗客14名を乗せたまま路外に転落した。
この事故により、10名が軽傷を負った。運転者に怪我はない。
事故は、当該事故現場の150メートル手前で運転者が虫を払った拍子にハンドル操
作を誤ったことにより発生した模様。

(5)貸切バスの車内事故
7月4日(月)午後1時50分頃、石川県内の国道において、富山県に営業所を置く
貸切バスが、乗客20名を乗せ直線道路を運行中、前の車両が急停止したため、急ブ
レーキをかけたところ、乗客数名が座席よりずり落ちた。
乗客1名が足の痛みを訴えたが、当該乗客より「大事ではなく大丈夫です、後で病院
に行きます。」旨の申告があったことから運行を続行した。
その後、当該乗客は膝打撲により全治1ヶ月で入院していることが判明した。

(6)貸切バスの火災事故
7月8日(火)午前9時頃、長野県内の県道において、同県に営業所を置く貸切バス
が乗客36名を乗せ運行中、乗客から車内が焦げ臭と申告があったため、車両を停車
し確認したところ、リヤのエンジン部から出火していた。
この火災により、バスのエンジンルーム内が焼損したが、消防による消火活動により
鎮火した。
当該バスより待避する際に、乗降口から降車した乗客1名が、道路の縁石で足を挫
き、右足首を捻挫する軽傷を負った。
出火の原因については調査中。

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