「事業用自動車安全通信」第183号(H25.2.8)

事業用自動車安全通信」第183号(H25.2.8)

=目 次=
1.重大事故等情報=8件(2月1日〜2月7日分)
(1)乗合バスが歩行者を轢いた事故
(2)乗合バスが転落した事故
(3)乗合バスと原動機付自転車が衝突した事故
(4)個人タクシーが酒気帯び運転
(5)トラックとマイクロバスが衝突した事故
(6)トラック運転者が酒気帯び運転
(7)トラック運転者が意識を失い店舗に衝突した事故
(8)タクシーと列車が接触した事故

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【1.重大事故等情報=8件】(2月1日〜2月7日分)
(1)乗合バスが歩行者を轢いた事故
2月1日(金)午後7時30分頃、東京都において、都内に営業所を置く乗合バスが
乗客25名を乗せて運行中、歩行者を轢いた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故当時、当該乗合バスの運転者は停留所にて乗車扱い後、車内車外の安全確認を
行ってから発車したところ、左後輪で当該歩行者の頭部を轢いた。
なお、当該歩行者は杖をつきながら歩行していたところ、転倒し、当該バスの下に頭
部が入ってしまった模様。

(2)乗合バスが転落した事故
2月2日(土)午前11時45分頃、兵庫県において、同県に営業所を置く乗合バス
が空車で走行中、軽トラックと接触し転落した。
この事故による負傷者はなし。
事故現場は、幅員4.1メートルの道路が交差する信号機の無い見通しのよい交差点
で、事故当時、双方直進で右から来た当該軽トラックと当該乗合バスの右側前輪付近
接触し、その弾みで当該乗合バスが左側に押され、交差点左前方の段差約1.6
メートルの田圃に横転した模様。

(3)乗合バスと原動機付自転車が衝突した事故
2月3日(日)午前6時50分頃、徳島県において、同県に営業所を置く高速乗合バ
スが回送中、赤信号を無視して交差点に進入してきた原動機付自転車と衝突した。
この事故により、当該原動機付自転車の乗員1名が死亡した。
事故当時、当該乗合バスは、当該交差点を青信号に従い直進中、当該乗合バスから見
て左方向から赤信号を無視して交差点に進入してきた当該原動機付自転車が衝突した
模様。

(4)個人タクシーが酒気帯び運転
1月31日(木)午後5時40分頃、岐阜県において、同県の個人タクシーが当て逃
げしたという通報を受け、警察が当該個人タクシーの運転者へ職務質問した際に、呼
気を確認したところ、呼気1リットル当たり0.15ミリグラム以上のアルコールが
検知されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された模様。

(5)トラックとマイクロバスが衝突した事故
2月2日(土)午前7時45分頃、北海道において、道内に営業所を置くトラックが
マイクロバス(自家用)と正面衝突した。
この事故により、当該マイクロバスの乗員17名と当該トラックの運転者の計18名
が、負傷して病院に運ばれ、うち5名は骨折等の重傷を負った。
事故現場は、路面は雪が解けて滑りやすい状態で、事故当時、当該トラックがスリッ
プして対向車線にはみ出し自車線に戻ろうとしたところ、対向してきた当該マイクロ
バスが衝突を避けるため、当該トラック側の走行車線にはみ出し正面衝突した模様。

(6)トラック運転者が酒気帯び運転
2月2日(土)午前10時25分頃、広島県において、大阪府に営業所を置くトラッ
クが走行中、対向車線にはみ出し、対向車両のダンプのミラーに接触したが、そのま
ま走り去ったため、通報を受けた警察により、当該トラックが発見され職務質問
て、当該トラックの運転者の呼気を確認したところ、呼気1リットル当たり0.25
ミリグラム以上のアルコールが検知されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の
疑いで現行犯逮捕された模様。
この事故による負傷者はいない。
なお、事業者は当該運行が1泊2日であったが、当該運転者にアルコール検知器を携
行させていなかった模様。

(7)トラック運転者が意識を失い店舗に衝突した事故
2月4日(月)午後3時頃、東京都において、神奈川県に営業所を置くトラックが走
行中、駅前の店舗に衝突した。
この事故により、当該トラックの運転者が死亡した。
事故当時、当該トラックの助手席にいた男性が「三叉路を右折しないのでおかしいと
思って当該運転者を見たら、意識を失っていた」と話していることから健康上の疑い
があるとみて調べている模様

(8)タクシーと列車が接触した事故
2月7日(木)午前11時40分頃、福岡県において、同県に営業所を置くタクシー
が空車で運行中、踏切で列車と衝突した。
この事故による負傷者はなし。
事故現場は、側道のある線路の踏切。
事故当時、前車が方向指示器を点滅させていなかったことから、当該タクシーの運転
者は、前車が当該踏切を通過した後そのまま直進するものと思い込み当該踏切に入っ
たところ、その直後に警報機が鳴り出した。
ところが、前車は当該側道への右折のために、踏切を通過した後に方向指示器を点滅
させずに停車したことから、当該タクシーの運転者が左方向を見ると、列車がすぐ近
くまで来ていたため慌ててバックで後退した。
しかしながら、遮断機が当該タクシーの後部にひっかかり、踏切から出ることが出来
なかったため、当該タクシーの車両前部(バンパー及び右側方向指示器)が、列車と
接触した模様。

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