「事業用自動車安全通信」第141号(H24.4.13)

事業用自動車安全通信」第141号(H24.4.13)

=目 次=
1.重大事故等情報=7件(4月6日〜4月12日分)
(1)乗合バスの車内事故1
(2)乗合バスの車内事故2
(3)貸切バスが高速道路の照明柱に衝突した事故
(4)貸切バスが大型トラックに追突した事故
(5)タクシーの車内事故
(6)タクシー運転者が救護義務違反の疑いで逮捕
(7)タクシーが交差点で乗用車と衝突した事故
2.安全指導業務(適性診断・運行管理に関する講習)への民間参入を促進し
 ます。

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【1.重大事故等情報=7件】(4月6日〜4月12日分)

(1)乗合バスの車内事故1
4月8日(日)午後0時5分頃、神奈川県において、同県に営業所を置く乗合バスが
乗客35名を乗せて運行中、急ブレーキをかけたところ、当該バスに立って乗車して
いた乗客1名(女性、48歳)がバランスを崩し転倒した
この事故により、転倒した当該乗客が右側頭部外傷によるくも膜下出血の重傷を負っ
た。
事故当時、当該バスの運転者は、前方の交差点の信号に従い停車しようとしたとこ
ろ、前方を走行していた車両が当該交差点の停止線より多少手前で停車したことか
ら、これに気付いた当該運転者は、追突を避けるために急ブレーキをかけた模様。
なお、当該バスと当該車両の衝突はなかって。

(2)乗合バスの車内事故2
4月10日(火)午後0時30分頃、島根県において、同県に営業所を置く乗合バス
が乗客5名を乗せて運行中、道路工事の誘導員の指示に従い一時停止後、発車したと
ころ、乗客1名(女性、84歳)が転倒した。
この事故により、転倒した乗客が左大腿骨を骨折する重傷を負った。
事故当時、転倒した乗客は、当該バスの横向き座席に乗車していたが、床に落とした
小銭を拾うため席を立ったため、発車時にバランスを崩した模様。

(3)貸切バスが高速道路の照明柱に衝突した事故
4月5日(木)午後9時45分頃、兵庫県の高速道路において、岡山県に営業所を置
く貸切バスが乗客14名を乗せて運行中、本線とサービスエリア入り口の分岐点の照
明柱に衝突した。
この事故により、当該バスの運転者と乗客1名が重傷、ほか乗客13名が切り傷、打
撲等の軽傷を負った。
この事故は、当該バスの運転者が運転操作を誤ったため発生した模様。

(4)貸切バスが大型トラックに追突した事故
4月9日(月)午前1時15分頃、岡山県の高速道路において、大阪府に営業所を置
く貸切バスが乗客39名を乗せて運行中、前方を走行していた自家用大型トラックに
追突した。
この事故により、当該バスの乗客4名が重傷、当該バスの運転者1名とほか乗客4名
の計5名が軽傷を負った。
事故当時、当該バスは走行車線を走行していたが、前方を低速で走行していた当該ト
ラックを追い越すため、追い越し車線へ車線変更しようとしたが、追い越し車線を走
行している車両があったため車線変更できず、当該トラックに追突した模様。

(5)タクシーの車内事故
3月28日(水)午前10時15分頃、富山県において、同県に営業所を置くタク
シーが運行中、前方のガソリンスタンドから国道に進入してきたタンクローリーとの
衝突を避けるためにブレーキをかけたところ、当該タクシーに車椅子で乗車していた
乗客(女性、69歳)の右足が当該車椅子に備えられているレッグプレート(車椅子
利用者の膝下を保護するための部品)に接触し、当該乗客は右頸骨を骨折する重傷を
負った。
事故当時、車いすは固定装置により緊締されており、当該乗客は二点式シートベルト
を装着していた模様。
なお、当該乗客は骨粗鬆症であった模様。

(6)タクシー運転者が救護義務違反の疑いで逮捕
4月7日(土)午後6時45分頃、神奈川県において、同県に営業所を置くタクシー
が乗客1名をのせて運行中、信号機のない交差点を右折したところ、右折先の道路を
対向してきた自転車の女性と衝突したが、当該タクシーの運転者は、当該自転車の女
性を救護することなく、そのまま走り去った。
この事故により、当該自転車の女性が軽傷を負った。
事故後、その後の警察の調べにより、同月11日、道路交通法違反(救護義務違反)
の疑いで逮捕した。
なお、当該タクシーの運転者は、乗務後点呼において、事業者に当該事故の報告をし
ていなかった模様。

(7)タクシーが交差点で乗用車と衝突した事故
4月12日(木)午前1時20分頃、愛知県の交差点において、同県に営業所を置く
空車のタクシーが赤信号で停車中、当該交差点右側から走行してきた乗用車に、当該
タクシーの対向から走行してきた別の乗用車が衝突、当該乗用車は衝突のはずみで当
該タクシーに衝突した。
この事故により、当該乗用車の運転者が死亡、当該別の乗用車の運転者が重傷、当該
タクシーの運転者が軽傷を負った。
この事故は、当該別の乗用車の運転者が赤信号を無視して当該交差点に進入したため
発生した模様。

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