「事業用自動車安全通信」第110号(H23.8.26)

事業用自動車安全通信」第110号(H23.8.26)

=目 次=
1.重大事故等情報=8件(8月19日〜8月25日分)
(1)タクシーが道路を横断中の歩行者を撥ねた事故1
(2)タクシーが対向してきた乗用車と衝突した事故
(3)タクシーが道路を横断中の歩行者を撥ねた事故2
(4)タクシーがガードレールに衝突して横転した事故
(5)タクシーが分岐点の縁石に接触して横転した事故
(6)トラック運転者が酒気帯び運転の疑いで逮捕
(7)トラックが交差点で乗用車と衝突した事故
(8)トラック運転者の酒気帯び運転による事故

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【1.重大事故等情報=8件】(8月19日〜8月25日分)

(1)タクシーが道路を横断中の歩行者を撥ねた事故1
8月19日午後9時25頃、石川県において、タクシーが乗客1名を乗せて運行中、
横断歩道のない道路を横断中の歩行者を撥ねた。
この事故により、撥ねられた歩行者が死亡した。当該タクシーの乗客及び運転者に負
傷はなし。
事故現場の道路は薄暗く、当該歩行者に気付くのが遅れたため、ブレーキをかけたが
間に合わなかった模様。

(2)タクシーが対向してきた乗用車と衝突した事故
8月20日午後10時15分頃、兵庫県において、タクシーが乗客3名を乗せて運行
中、対向してきた乗用車がセンターラインを越えて走行したため、当該タクシーと衝
突した。
この事故により、当該タクシーの後部座席の乗客2名が死亡した。また、当該タク
シーの運転者、助手席の乗客、対向してきた乗用車の運転者が重軽傷を負った。
事故現場の道路は、片側一車線の見通しの良い直線道路。

(3)タクシーが道路を横断中の歩行者を撥ねた事故2
8月21日午前4時20分頃、沖縄県において、タクシーが空車で片側二車線の道路
を走行中、横断歩道のない道路の左側から右側に横断していた歩行者を撥ねた。
この事故により、撥ねられた歩行者は死亡した。
事故当時、当該タクシーは右側の車線を走行していたが、当該歩行者は、左側の車線
を走行していた車両の前方から横断してきたため、当該タクシーの運転者は気付くの
が遅れた模様。

(4)タクシーがガードレールに衝突して横転した事故
8月22日午前1時45分頃、神奈川県において、タクシーが乗客1名を乗せて運行
中、スリップしたため、左側のガードレールに衝突して横転した。
この事故により、当該タクシーの運転者が重傷、乗客が軽傷を負った。
事故当時、当該タクシーの運転者は、雨の中、制限速度60キロメートルの道路を約
80キロメートルで走行していた模様。

(5)タクシーが分岐点の縁石に接触して横転した事故
8月23日午前0時30分頃、大阪府において、タクシーが乗客2名を乗せて片側二
車線の道路の右側車線を走行中、当該二車線の中央に設置された分岐点の縁石に左前
部が接触して横転した。
この事故により、当該タクシーの運転者が死亡し、乗客1名が軽傷を負った。乗客の
もう1名は病院で検査を受けたが、負傷はなし。
当該分岐点の左側車線は側道、右側車線は線路を越える陸橋へ向かう道路で、事故当
時、雨が降っていた。
 なお、当該タクシーの運転者は、シートベルトを装着していなかった模様。

(6)トラック運転者が酒気帯び運転の疑いで逮捕
8月19日午前9時頃、福岡県の高速道路において、大型トラックがふらついて走行
していたため、通報を受けた警察は、走行中の当該トラックを停車させて、当該ト
ラックの運転者の酒気帯びの有無を確認したところ、当該トラックの運転者の呼気か
ら基準値を超えるアルコールが検出された。
この事案による負傷者はなし。
警察は、当該トラックの運転者を酒気帯び運転の疑いで逮捕した。
当該運転者は、宿泊を含む運行計画で、所属する営業所を出庫する際、当該営業所の
運行管理者が実施した点呼において、酒気帯びの有無を確認するために使用したアル
コール検知器の測定結果に異状はなかったが、宿泊先における電話等による点呼は
行っていなかった。
なお、当該トラックの運転者は、警察に対して「日をまたぐ時間位まで日本酒を飲ん
だ。」と話している模様。

(7)トラックが交差点で乗用車と衝突した事故
8月20日午前5時10分頃、山形県において、大型トラックが交差点を通過しよう
としたところ、左側から当該交差点に進入してきた乗用車と衝突した。
この事故により、当該乗用車の後部座席の乗員2名が車外に投げ出され死亡し、当該
乗用車の運転者と助手席の乗員が軽傷を負った。
事故現場は、信号機のない見通しの良い交差点で、優先道路を横切ろうとした当該乗
用車の右側面と当該優先道路を走行してきた当該トラックの前面が衝突した。
なお、当該乗用車側の道路には、一時停止の標識があった。

(8)トラック運転者の酒気帯び運転による事故
8月23日午後9時25分頃、静岡県において、大型トラックが走行中、ガードレー
ルに接触する物損事故を起こした。
この事故による負傷者はなし。
事故後、警察による現場検証の際、当該トラックの運転者から酒の臭いがしたため、
警察が当該トラックの運転者の呼気を確認したところ、呼気1リットル当たり0.2
5ミリグラムのアルコールが検出されたため、当該トラックの運転者は道路交通法
反(酒気帯び運転)の容疑で現行犯逮捕された。

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