「事業用自動車安全通信」第105号(H23.7.15)

事業用自動車安全通信」第105号(H23.7.15)

=目 次=
1.重大事故等情報=6件(7月8日〜7月14日分)
(1)乗合バスの車内事故
(2)タクシーがタイヤ交換作業中の男性を撥ねた事故
(3)タクシー運転者が乗客から殴られ負傷した事件
(4)タクシーが対向車線のガードレールに衝突した事故
(5)タクシー運転者が腹を刺されて死亡した事件
(6)タクシーが交差点でトラックと衝突した事故
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【1.重大事故等情報=6件】(7月8日〜7月14日分)

(1)乗合バスの車内事故
7月10日午後4時45分頃、兵庫県において、乗合バスが乗客26名を乗せて運行
中、衝突を避けるため急ブレーキをかけたところ、乗客1名(女性、55才)が転倒
した。
この事故により、転倒した乗客が大腿骨骨折の重傷を負った。
事故当時、当該バスは片側二車線の道路の左側の車線を走行していたが、当該道路の
右側の車線を走行していた乗用車が、当該バスの直前に車線変更してきたため、当該
バスの運転者は危険を感じて急ブレーキをかけたところ、当該バスの中扉付近に立っ
ていた乗客がバランスを崩し転倒した模様。
なお、当該乗用車はそのまま走り去った。

(2)タクシーがタイヤ交換作業中の男性を撥ねた事故
7月8日午前2時35分頃、東京都の高速道路において、個人タクシーが走行中、男
性3名を撥ねた。
この事故により、撥ねられた男性のうち1名が死亡し、2名が重傷を負った。
事故当時、撥ねられた男性3名は、乗っていた乗用車のタイヤがパンクしたため、道
路左側において、ハザードランプを点滅させて、車外においてタイヤ交換作業を行っ
ていた模様。
なお、事故現場は節電のため道路照明灯が消灯しており、周囲が暗かったため、当該
タクシーの運転者は、事故の直前まで停車車両に気付かなかったと警察に話している
模様。
当該タクシーの運転者は、自動車運転過失致死の疑いで逮捕された。

(3)タクシー運転者が乗客から殴られ負傷した事件
7月11日午後10時25分頃、愛知県において、タクシーが乗客(男性、24才)
を目的地まで乗せたところ、この乗客から、所持金がないので一緒にマンションまで
取りに来てほしいとの申し入れがあったため、当該タクシーの運転者は、当該マン
ション内へ同行したところ、この乗客が逃げようとしたため、当該タクシーの運転者
はこの乗客を取り押さえた。
この事件により、当該タクシーの運転者は、顔面を数発殴られ軽傷を負った。
その後、当該タクシーの運転者は警察に通報し、駆けつけた警察官はこの乗客を逮捕
した。
なお、この乗客は酒に酔っていた模様。

(4)タクシーが対向車線のガードレールに衝突した事故
7月12日午後10時5分頃、北海道において、タクシーが空車で走行中、道路中央
にある路面電車の停留所を乗り越え、対向車線に進入して車道と歩道の間に設置され
たガードレールに衝突した。
この事故により、当該タクシーの運転者(55才)が死亡した。
事故当時、当該タクシーは、道路が直角に交わる交差点を通過した直後に右方向へ進
行した模様。

(5)タクシー運転者が腹を刺されて死亡した事件
7月14日午前0時頃、福岡県において、地域の住民が叫び声を聞いたため、外に出
たところ、路上に男性が倒れていたことから消防署に通報した。男性はタクシーの運
転者で、現場の近くには、この運転者が運転していたタクシーが放置され、当該タク
シーの運転席には血痕があった。
この事件により、当該タクシーの運転者は、腹を刺されて死亡した。
警察は、犯人と思われる男から事情を聞いている模様。

(6)タクシーが交差点でトラックと衝突した事故
7月14日午前8時10分頃、岡山県において、タクシーが空車で走行中、対向車線
にはみ出しながら赤信号の交差点内に進入したため、当該交差点を当該タクシーから
見て右側より交差点に進入し、左折していたトラックと衝突した。
この事故により、当該タクシーの運転者(男性、67才)が死亡した。
当該トラックの運転者は、「タクシーの運転者は気を失っていた様子であった。」
と、警察に話している模様。
当該タクシーの運転者は、過去に受けた健康診断の結果により、聴力、脂質、糖尿
病、高血圧に要経過観察の所見となっており、血圧、血糖に関しては加療中であっ
た。

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