「事業用自動車安全通信」第３３５号（Ｈ28．1．29）

＝目　次＝
１．重大事故等情報＝１３件（１月２２日〜１月２８日分）
（１）乗合バスの健康起因による転落事故
（２）乗合バスの衝突事故
（３）貸切バスの火災事故①
（４）貸切バスの火災事故②
（５）自家用有償バスの転落事故
（６）法人タクシーの衝突事故
（７）法人タクシーの横転事故①
（８）法人タクシーの横転事故②
（９）個人タクシーの酒気帯び衝突事故
（１０）トラックの酒気帯び衝突事故
（１１）トラックの転落横転事故
（１２）トラックの健康起因による転落事故
（１３）トラックの衝突事故

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【１．重大事故等情報＝１３件】（１月２２日〜１月２８日分）

（１）乗合バスの健康起因による転落事故
１月２２日（金）午後７時３５分頃、宮城県の市道において、同県に営業所を置く乗合バスが回送中、反対車線の道路標識に衝突後、道路脇の水田に転落した。
この事故により、運転者が軽傷を負った。（回送中のため乗客はなし。）
現場は片側１車線の平坦な直線の道路で、事故当時、路面は乾燥しており、道路と水田との落差は約６０ｃｍであったとのこと。
事業者によると、ドライブレコーダーの映像から、事故直前に運転者がうつむき状態となり、道路標識に衝突後、転落した模様。

（２）乗合バスの衝突事故
１月２３日（土）午後１時３５分頃、東京都の都道において、都内に営業所を置く乗合バスが回送中、対向車線からセンターラインを越えてきた軽トラックと正面衝突した。
この事故により、軽トラックの運転者が死亡した。
バスの運転者に怪我はなし。（回送中のため乗客はなし。）
事故は、軽トラックが歩行者を追い越そうとしてセンターラインを越えてきた模様。
バスは、営業所から始発のバス停に向けて回送中だった。

（３）貸切バスの火災事故①
１月２３日（土）午後３時３０分頃、東京都の都道において、都内に営業所を置く貸切バスが回送中、網棚に設置されたスピーカーから発火したため、すぐに路肩に停車し、車両に設置された消火器で消火した。
この事故による負傷者はなし。（回送中のため乗客はなし。）
バスは修学旅行の生徒らを羽田空港で降ろし、営業所へ帰る回送中であった。

（４）貸切バスの火災事故②
１月２５日（月）午後３時１９分頃、北海道の道道において、同県に営業所を置く貸切バスが乗客２４名を乗せて運行中、車両後部左側タイヤ付近から出火した。
この事故による負傷者はなし。
事故は、バスが走行中、車両後部から白煙が発生しているのを発見し、車両を停車させ、乗客を降ろしたところ、車両後部左側タイヤ付近から出火した。
その後、約３０分後に鎮火した。
バスにはスキー学習のために中学校の生徒２３名、教員１名が乗車していた。

（５）自家用有償バスの転落事故
１月２４日（日）午後１２時４０分、富山県の県道において、同県の自家用有償バスが乗客１名を乗せて運行中、運転者が時刻確認のため運行表に目を向けた際に、バスの進路が右にずれ、道路右側路肩の水田に転落し、横転した。
この事故による負傷者はなし。
事故現場は、センターラインのない直線道路。

（６）法人タクシーの衝突事故
１月２４日（日）午前５時４０分頃、栃木県の県道において、同県に営業所を置く法人タクシーが回送中、凍結状態の路面でスリップして街路樹に衝突した。
この事故により、運転者が死亡した。（回送中のため乗客はなし。）

（７）法人タクシーの横転事故①
１月２５日（月）午後２時２５分頃、福岡県の市道において、同県に営業所を置く法人タクシーが乗客１名を乗せて運行中、乗客を降車させようと道路左側に停車し後部左ドアを開けたところ、タクシーが１ｍ下の水田に滑り落ち横転した。
この事故により、乗客１名が軽傷を負った。（運転者に負傷はなし）
事故は、積雪により路肩の端が分かり難い状況において、道路端に寄り過ぎ、後部左ドアを開けたところ、道路脇の水田に滑り出した模様。

（８）法人タクシーの横転事故②
１月２８日午前０時２８分頃、福岡県の国道において、同県に営業所を置く法人タクシーが乗客１名を乗せて運行中、交差点を通過する際、右折車と接触し、横転した。
この事故により、タクシーの運転者が軽傷を負った。乗客に怪我はなし。
事故は、タクシーが、青信号で交差点を直進通過していたところ、対向車が急に右折したため衝突し、中央分離帯の縁石に接触して横転した模様。

（９）個人タクシーの酒気帯び衝突事故
１月２２日（金）午後７時頃、東京都の都道において、都内に営業所を置く個人タクシーが空車で運行中、信号待ちをしていた軽自動車に追突した。
この事故により、軽自動車の運転者と同乗者の計２名が軽傷を負った。
運転者の呼気からアルコールが検出され、運転者は酒気帯び運転の疑いで警察に一時、身柄を拘束された模様。

（１０）トラックの酒気帯び衝突事故
１月２４日（日）午前０時３０分頃、新潟県の国道において、同県に営業所を置くトラックが運行中、民家に衝突した。
この事故による負傷者はなし。
事故後、運転者の呼気からアルコールが検出され、運転者は警察に身柄を拘束された模様。

（１１）トラックの転落横転事故
１月２５日（月）午前１０時３０分頃、福井県の県道のおいて、同県に営業所を置くトラック（タンク車）が危険物を積載し運行中、道路脇の水田に転落し横転した。
この事故により、少量のガソリンが漏れた模様。火災は発生せず、事故によるけが人もいない。
当該車両は、ガソリン６０００リットル、軽油１２０００リットル積載していた模様。
現場は片側１車線の見通しのよい直線道路で、道路と田の境に転落防止用のガードレールなどは設置されていない模様。
報道によると、運転者は「対向車をよけようと左にハンドルを切ったが、積雪で道路と水田の境がわからず横転した」との話をしているとのこと。

（１２）トラックの健康起因による転落事故
１月２５日（月）午後１２時頃、鹿児島県の国道において、同県に営業所を置くトラックが運行中、対向車線を越えて３メートル下の畑に転落した。
この事故により、運転者が死亡した。
現場は片道１車線の直線道路で事故当時、路面に凍結や積雪はなし。
運転者は、運転中に何らかの原因により意識を喪失した模様。

（１３）トラックの衝突事故
１月２６日（火）午後２時３０分頃、千葉県の市道交差点において、同県に営業所を置くトラックが運行中、乗用車と出会い頭に衝突した。
この事故により、乗用車の乗員２名が死亡し、乗員２名が重傷を負い、トラック運転者が軽傷を負った。
現場は、片側１車線の道路が交わる信号機のない十字路交差点で、報道によると、乗用車の側に一時停止の標識があったとのこと。

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　上記１３件の死傷者数計：死亡５名、重傷２名、軽傷６名（速報値）
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