「事業用自動車安全通信」第２８６号（Ｈ27． 2．13）

＝目　次＝
１．重大事故等情報＝９件（２月６日〜２月１２日分）
（１）乗合バスの車内事故①
（２）乗用車が乗合バスに衝突した事故
（３）乗合バスの車内事故②
（４）貸切バスの衝突事故
（５）法人タクシーの死傷事故①
（６）法人タクシーの転落事故
（７）法人タクシーの死傷事故②
（８）タクシーが追突され、車両が炎上した事故
（９）法人タクシーの踏切事故

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【１．重大事故等情報＝９件】（２月６日〜２月１２日分）
（１）乗合バスの車内事故①
２月１０日（火）午前１０時１０分頃、東京都の国道において、神奈川県に営業所を置く乗合バス（乗客１０名）の急制動により乗客が通路に投げ出され重傷を負う、車内事故が発生した。
事故は、当該バスが片側３車線の当該道路の第２車線を運行中、第３車線を走行していた乗用車が第２車線と第３車線をまたぐ形で割り込んだことから急制動したため、そのはずみで当該乗客が座席から投げ出されたもの。

（２）乗用車が乗合バスに衝突した事故
２月１０日（火）午後１時４８分頃、神奈川県において、同県に営業所を置く乗合バスが乗客２４名を乗せて運行中、センターライン越えた対向の乗用車と正面衝突し、乗用車の後続のトラックがこの乗用車と衝突した。
この事故によりバス運転者１名と乗客１６名が軽傷、乗用車の運転者１名と同乗者１名が軽傷を負った。
トラック運転者に負傷なし。

（３）乗合バスの車内事故②
２月１０日（火）午後３時頃、千葉県内のバス停において、同県に営業所を置く乗合バスが乗客７名を乗せて当該バス停で降車扱い中、降車しようとしている乗客に気づかず、ドア締め操作と発車操作をしたため、バスが動き、その動揺で当該乗客がバランスを崩し車内で転倒した。
この事故により、転倒した乗客が腰の骨を折る重傷を負った。

（４）貸切バスの衝突事故
２月１２日（木）午前１１時頃、東京都の都道の交差点で、都内に営業所を置く貸切バスが乗客２４名を乗せて運行中、当該交差点を左折しようとした際、左折しきれずに反対車線に突っ込み、バイク、乗用車に衝突し、街路灯に衝突した。
この事故による負傷者はなし。

（５）法人タクシーの死傷事故①
２月６日（金）午前３時３０分頃、大阪府の府道交差点の横断歩道付近で府内に営業所を置く法人タクシーが歩行者をはねた。
この事故により、当該歩行者は死亡した。
当該タクシーのドライブレコーダーによると、タクシーは青信号で運行中で、当該歩行者は幅員約２０ｍの道路を斜めに横断していた模様。

（６）法人タクシーの転落事故
２月６日（金）午前３時３８分頃、神奈川県の国道において、同県に営業所を置く法人タクシーが空車で走行中、当該場所手前の橋を渡りきったところで路面凍結によりスリップし、左側の簡易型ガードレールを突き破り、傾斜４０度位の階段を１０段程度転落（高低差２ｍ程度）した。
この事故による負傷者はいない。
なお、当該車両は、４輪ともスタッドレスタイヤを装着していた。

（７）法人タクシーの死傷事故②
２月７日(土)午前１時３０分頃、鳥取県の県道において、同県に営業所を置く法人タクシーが空車で走行中、道路を横断していた歩行者を跳ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故現場は、交差点から２０m位過ぎた辺り薄暗い横断歩道のない場所で、当該タクシーの運転者は歩行者に気付くのが遅れ跳ねた模様。

（８）タクシーが追突され、車両が炎上した事故
２月８日(日)午前６時２７分頃、宮崎県の県道の交差点において、同県に営業所を置く法人タクシーが空車で交差点を右折するため停車していたところ、後続車両の軽自動車に追突され、車両左後部より出火し、タクシーの運転者が上着で消火した。
この事故により、当該タクシーの運転者が軽傷を負い、追突した軽自動車の運転者も負傷した。
なお、車両火災は、運転者により消火したが、消防車両も到着した模様。

（９）法人タクシーの踏切事故
２月１２日（木）午前７時５分頃、岩手県内の踏切において、同県に営業所を置く法人タクシーが乗客１名を乗せ運行中、鉄道車両と衝突する事故が発生した。
この事故によりタクシーの乗客が打撲の軽傷を負った。
また、鉄道車両の乗客１名の具合が悪くなり、救急搬送された。
タクシーは現場踏切に進入する際、路面が凍結していたことから、スリップし立ち往生となった模様。

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