「事業用自動車安全通信」第２６３号（Ｈ26．8．29）

＝目　次＝
１．重大事故等情報＝９件（８月２２日〜８月２８日分）
（１）乗合バスの車内事故
（２）乗合バスの車内事故
（３）乗合バスの車両火災
（４）乗合バスの車内事故
（５）貸切バスとオートバイの衝突事故
（６）貸切バスがトラックに追突した事故
（７）個人タクシーに自家用トラックが追突
（８）トレーラーから食用油が大量流出
（９）トラック酒気帯び物損事故

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【１．重大事故等情報＝９件】（８月２２日〜８月２８日分）
（１）乗合バスの車内事故
８月２２日（金）午前１０時３０分頃、東京都内の駅構内において都内に営業所を置
く乗合バスが、前後の乗降口から乗客全員（約２０名）の降車扱い中に、乗客を転倒
させた。
この事故で当該乗客が胸椎骨折の重傷を負った。
事故は、当該運転者が、前の乗降口（運転席から見て左側）から最後に降車した乗客
の両足が地面に着いたことで降車が完了したと思い、扉を閉めたところ、左手がまだ
バスから離れていなかったことから、扉で当該乗客を押した形になり、転倒させたも
の。

（２）乗合バスの車内事故
８月２４日（日）午後４時２０分頃、東京都において、都内に営業所を置く乗合バス
が、乗客約４０名を乗せ直進していたところ、対向車線から乗用車が方向を変更する
ため転回し、当該バスの前でセンターラインを越えてきたため、当該バスはこれを避
けるため急制動をかけた。その反動により車内で立っていた乗客４名が転倒し、重軽
傷を負った。

（３）乗合バスの車両火災
８月２４日（日）午後５時１０分頃、千葉県内の有料道路において、同県に営業所を
置く乗合バスが乗客４６人を乗せて運行中、渋滞により徐行運転をしていた時にサイ
ドミラーで後方を確認したところ、煙が出ていたため、路肩に車両を停止し、エンジ
ンルームからの出火を確認した。
当該バスの運転者が車両後方のエンジンルームを開け、備え付けの消火器を用いて消
火した。
この火災による乗客に負傷者はいない。

（４）乗合バスの車内事故
８月２５日（月）午後０時２３分頃、熊本県内において、同県に営業所を置く乗合バ
スが、乗客４０名を乗せて運行中、、前車のバスに追従しバス停手前に停車したが、
前車バスが発車したことから、バス停の停止位置に停車するため発進した際、乗客１
名が転倒した。
この事故により、当該乗客が右大腿骨骨折の重傷を負った。
事故当時、当該バスがバス停手前で一旦停車した際、当該乗客が席を立ち上がったた
め、発進の揺動によりバランスを崩し転倒した模様。

（５）貸切バスとオートバイの衝突事故
８月２４日（日）午後２時２０分頃、長野県の道路上で、三重県に営業所を置く貸切
バスが運行中、緩い右カーブにて、対向車線走行中のオートバイがスリップし転倒し
たままセンターラインを越え、貸切バスと衝突した。
この事故によりオートバイの運転手が死亡した。
貸切バスの乗客等には負傷者はいなかった。

（６）貸切バスがトラックに追突した事故
８月２５日（月）午前４時１５分頃、静岡県の高速道路において、大阪府に営業所を
置く貸切バスが乗客２９名を乗せて運行中、前車の大型トラックに追突した。
この事故により、当該バスの前方部分が大破し、乗客２３名、当該バスの運転者２名
の計２５名が負傷した。

（７）個人タクシーに自家用トラックが追突
８月２５日（月）午後３時５５分頃、福井県の国道のY字路交差点において、愛知県
に営業所を置く個人タクシーが乗客２名を乗せて運行中、自家用トラックが追突し
た。
この事故により、当該タクシーの後部座席に乗っていた乗客１名が死亡、もう１名が
軽傷を負った。
事故当時、当該タクシーが当該交差点を一時停止後に走り出したところ、後方の自家
用トラックが追突した模様。

（８）トレーラーから食用油が大量流出
８月２３日（金）午前３時３０分頃、大阪府と和歌山県で、国道や高速道路などに油
状の液体が流出しているのが見つかった。
両府県では、バイクや自転車が転倒したり、複数の車が絡んだりするスリップ事故が
計３１件続発し、少なくとも男女１６人が軽傷を負った模様。
和歌山県内でコンテナから食用油が漏れている大阪府に営業所を置く大型トレーラー
を発見した。
コンテナには約２１トンの食用油を積んでいたが、約５トンが流出した可能性が高い
という。
食用油は大阪府内の府道から流出し始めたとみられ、和歌山県まで３０キロ以上続い
た。
この影響で、両府県の広範囲にわたって通行止めなどの交通規制を実施しされた模
様。

（９）トラック酒気帯び物損事故
８月２６日（火）午前３時頃、千葉県内の市道において、東京都に営業所を置くト
ラックが左側歩道に乗り上げて植え込みに衝突した。
事故処理時に警察官が事情聴取を行っている際に、当該運転者が酒臭い事に気づき、
呼気を検査したところ、基準を上回るアルコールが検出されたもの。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇