「事業用自動車安全通信」第251号(H26.6.6)

事業用自動車安全通信」第251号(H26.6.6)

=目 次=
1.重大事故等情報=6件(5月29日〜6月5日分)
(1)貸切バスと乗用車の衝突事故
(2)貸切バスの火災事故
(3)タクシーが分離帯に衝突した事故
(4)トラックの多重衝突事故
(5)トラックの酒気帯び運転事故
(6)トラックの追突事故

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【1. 重大事故等情報=6件】(5月29日〜6月5日分)

(1)貸切バスと乗用車の衝突事故
平成26年5月29日(木)午後5時46分頃、東京都内の交差点において、都内に
営業所を置く貸切バスが乗員乗客47名を乗せ走行中、乗用車と衝突する事故が発
生。
この事故により、バスの乗客13名が軽傷を負った。
事故のあった交差点は、右折車線が2車線で、バス側の信号が青になりバスが発進、
右折進行したところ、右折進行先より乗用車が対向で直進してきた。
バスの右側のもうひとつの右折車線にトラックがあり、トラックは直進乗用車に気づ
いて急ブレーキをかけ事故を免れたが、乗用車は、バスの右側面に衝突した。

(2)貸切バスの火災事故
6月1日(日)午後7時50分頃、群馬県内の国道において、埼玉県に営業所を置く
貸切バスが空車で走行中、エンジンルームより出火を確認し、当該バスの運転者が消
火器により消火した。
この火災による負傷者はいない。
火災当時、消防、警察には付近の通行人が連絡した模様で、当該バスは運行を終えて
帰庫途中であった。

(3)タクシーが分離帯に衝突した事故
6月5日(木)午前4時45分頃、東京都内の首都高速道路において、神奈川県に営
業所を置くタクシーが乗客1名を乗せて運行中、首都高速の出口の分岐に差しかかっ
たところで、分岐分離帯へ衝突した。
この事故により、乗客が腰骨及び鎖骨骨折の重傷、当該タクシーの運転者は軽傷を
負った。
事故現場は、首都高速出口へのY字の分岐地点であり、当該タクシーの運転者は道路
標識に気を取られ、回避行動をとることなく分離帯に衝突した模様。

(4)トラックの多重衝突事故
6月1日(日)午前8時40分頃、北海道内の道道において、道内に営業所を置くト
ラックが走行中、前方の信号待ちの乗用車に追突し、さらに当該乗用車を含む前方の
車両3両を巻き込む玉突き事故が発生。
この事故により、追突された車両の乗員計12名が頸椎捻挫等の軽傷を負った。
事故当時、当該トラックの運転者は、対向車を気にして視線をそらしていたところ、
前方の当該乗用車が停車したのに気付くのが遅れ追突した模様。

(5)トラックの酒気帯び運転事故
6月2日(月)午前6時23分頃、鹿児島県の国道において、同県に営業所を置くト
ラックが走行中、前を走行する乗合バスを追い越すため車線変更した際に当該乗合バ
スと接触した。
この事故による負傷者はいない。
事故後、当該トラックの車内からアルコール飲料が見つかったため、警察がアルコー
ル検査を行ったところ、運転者からアルコールが検知され逮捕された。
なお、当該トラックの運転者は、乗務前の点呼を受けずに出庫した模様。

(6)トラックの追突事故
6月4日(水)午後3時40分頃、秋田県内の国道で、愛知県に営業所を置くトラッ
クが走行中、前方で右折待ちのため停車していた軽乗用車に追突し、当該軽乗用車が
対向車線に押し出され、対向車の自家用マイクロバス(23名乗車)と正面衝突し
た。
この事故により、軽自動車の同乗者1名とマイクロバスの乗客1名が重傷を負い、マ
イクロバスの他の乗客8名が軽傷を負った。
事故現場は片側1車線の道路で、事故当時、当該トラックの運転者は、前をよく見て
おらず、当該軽乗用車が停止していることに気づくのが遅れ追突した模様。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇