「事業用自動車安全通信」第１７９号(Ｈ25．1．11)

＝目　次＝
１．重大事故等情報＝１２件（１２月２８日〜１月１０日分）
（１）乗合バスの車内事故１
（２）乗合バスの車内事故２
（３）乗合バスの車内事故３
（４）乗合バスと乗用車が衝突した事故
（５）乗合バスの車内事故４
（６）乗合バスの車両火災
（７）乗合バスが対向車両と衝突した事故
（８）貸切バスが自転車に追突した事故
（９）タクシーが歩行者を撥ねた事故１
（10）タクシーが歩行者を撥ねた事故２
（11）トラックと乗用車が衝突した事故
（12）タンク車と乗用車が衝突した事故

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【１．重大事故等情報＝１２件】（１２月２８日〜１月１０日分）
（１）乗合バスの車内事故１
１２月２７日（木）午前９時５分頃、兵庫県において、同県に営業所を置く乗合バス
が乗客７名を乗せて運行中、乗客（男性、８４才）が転倒した。
この事故により、当該乗客が右大腿骨骨折の重傷を負った。
事故当時、当該乗合バスは交差点の信号が赤信号のため停車し、信号が青に変わり、
社内ルームミラーで車内確認をした後に発車したところ、降車ボタンを押そうと立ち
上がった当該乗客がバランスを崩し転倒した模様。

（２）乗合バスの車内事故２
１２月２８日（金）午後１時５５分頃、岩手県において、同県に営業所を置く乗合バ
スが乗客２名を乗せて運行中、乗客（女性、８８歳）が転倒した。
この事故により、当該乗客が頚椎骨折の重傷を負った。
事故当時、当該乗客が小銭を落としたため拾おうとしたところ、当該乗合バスが信号
機に従い動きだしたため、バランスを崩し転倒した模様。

（３）乗合バスの車内事故３
１２月２９日（土）午後６時４０分頃、長崎県において、同県に営業所を置く乗合バ
スが乗客６名を乗せて運行中、乗客（女性、７３歳）が転倒した。
この事故により、当該乗客が腰骨を折る重傷を負った。
事故当時、当該乗客は着座していたが、降車予定のバス停が近づいたため、座席を立
ち上がり、バランスを崩し転倒した模様。

（４）乗合バスと乗用車が衝突した事故
１２月３０日（日）午後２時３０分頃、東京都において、静岡県に営業所を置く高速
乗合バスが回送運行中、乗用車の左側面へ衝突した。
この事故により、当該乗用車の乗員２名のうち１名が死亡、運転者が負傷した。
事故当時、当該高速乗合バスは、交差点を走行中、対向車線より右折してきた乗用車
に衝突した模様。

（５）乗合バスの車内事故４
１月６日（日）午後０時３５分頃、大阪府において、府内に営業所を置く乗合バスが
乗客２０名を乗せて運行中、乗客（女性、８０才）が転倒した。
この事故により、当該乗客が大腿骨骨折の重傷を負った。
事故当時、当該乗合バスの直前に、乗用車が車線変更してきたため、クラクションを
鳴らしながら強めのブレーキを踏んだところ、当該乗用車との接触は免れたものの、
立席の当該乗客が転倒した模様。

（６）乗合バスの車両火災
１月６日（日）午後５時１５分頃、京都府において、府内に営業所を置く乗合バスが
乗客６名を乗せて運行中、バス停停車時にエンジンルームから出火した。
この火災による負傷者はいない。
事故当時、当該乗合バスの運転者がバス停停車時に異臭を感じ、さらに当該乗合バス
の後続車の運転者よりエンジンルームから煙が出ている旨を知らされたため、乗客を
降ろし運行管理者及び消防署に連絡をした。
その後、当該乗合バスのエンジンルームから火柱が上がったが、駆け付けた消防によ
り鎮火した。

（７）乗合バスが対向車両と衝突した事故
１月１０日（木）午後２時５０分頃、愛知県において、同県に営業所を置く乗合バス
が乗客１０名を乗せて運行中、当該乗合バスが対向車線にはみ出し、対向車３台と衝
突し、この弾みで当該対向車のうち１台が別の車両と衝突した。
この事故により、当該対向車の運転者１名、当該乗合バスの運転者が軽傷を負った。
なお、当該乗合バスの乗客に負傷者はいなかった。
事故当時、当該乗合バスの運転者は、事故現場付近において意識がもうろうとなり、
対向車線へはみ出した模様。

（８）貸切バスが自転車に追突した事故
１月７日（月）午前７時３０分頃、徳島県において、同県に営業所を置く貸切バスが
乗客１８名を乗せて運行中、車道を走行していた自転車に追突した。
この事故により、当該自転車の乗員が死亡した。
事故現場は、片側１車線の直線道路で、歩道を走行していた当該自転車が、前方の歩
道上に停車していた自動車を避けるため車道に出てきたところ、後方から当該貸切バ
スが追突した模様。

（９）タクシーが歩行者を撥ねた事故１
１２月２９日（土）午前０時４０分頃、香川県において、同県の個人タクシーが乗客
１名を乗せて運行中、歩行者を撥ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故現場は、片側１車線の直線道路で、事故当時は深夜で雨上がりのため視界が悪
く、当該個人タクシーの運転者は当該個人タクシーから見て、左側から道路を急に横
断してきた当該歩行者を発見し、ブレーキを踏んだが間に合わず撥ねた模様。

（10）タクシーが歩行者を撥ねた事故２
１月１０日（木）午前１時５５分頃、東京都において、都内の個人タクシーが乗客１
名を乗せて運行中、歩行者を撥ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故当時、片側２車線の道路の第２通行帯を運行中、当該道路を当該個人タクシーか
ら見て、右側から横断してきた当該歩行者を撥ねた模様。
なお、事故現場は横断禁止場所となっている道路であった。（道路中央にフェンスが
あり）

（11）トラックと乗用車が衝突した事故
１月４日（金）午後２時２０分頃、岐阜県において、同県に営業所を置く大型トラッ
クが走行中、乗用車と正面衝突した。
この事故により、当該乗用車の乗員６名のうち、３名が死亡し、他の乗員３名、当該
大型トラックの運転者１名及び後続車の運転者１名、計５名が負傷した。
事故当時、当該乗用車が何らかの原因で対向車線にはみ出し、当該大型トラックと正
面衝突した模様。

（12）タンク車と乗用車が衝突した事故
１月９日（水）午後５時５分頃、秋田県において、同県に営業所を置くタンク車が空
荷で走行中、乗用車と衝突した。
この事故により、当該乗用車の乗員５名のうち２名が死亡し、他の乗員２名が重傷、
１名が軽傷、当該タンク車の運転者に怪我はなかった。
事故現場は、片側１車線の見通しのよい直線道路で、事故当時、当該道路の路面は凍
結しており、当該乗用車がスリップしたため対向車線にはみ出し、当該タンク車と正
面衝突した模様。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇