「事業用自動車安全通信」第１７６号(Ｈ24．12．14)

＝目　次＝
１．重大事故等情報＝９件（１２月７日〜１２月１３日分）
（１）乗合バスが降車客を巻き込んだ事故
（２）乗合バスの車内事故
（３）タクシーと軽自動車が衝突した事故
（４）タクシーの転落事故
（５）トラックが歩行者を撥ねた事故
（６）トラックなどの多重衝突事故
（７）トラックと電車が衝突した事故
（８）トラックのひき逃げ事故
（９）トラックの正面衝突事故

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【１．重大事故等情報＝９件】（１２月７日〜１２月１３日分）
（１）乗合バスが降車客を巻き込んだ事故
１２月８日（土）午前１０時４０分頃、広島県において、同県に営業所を置く乗合バ
スが乗客２名を乗せて運行中、停留所での降車扱い後に発車したところ、降車客を巻
き込んだ。
この事故により、当該降車客が死亡した。
事故当時、当該降車客は、当該乗合バスの前方を右に横断したところ、運転者はこれ
に気づかずハンドルを右に切ってバスを発車させた際に、車両の右側のホイールベー
ス間に巻き込んだ模様。

（２）乗合バスの車内事故
１２月９日（日）午前６時３５分頃、北海道において、道内に営業所を置く乗合バス
が乗客７名を乗せて運行中、道路の段差を乗り越えた際に乗客（女性、６８歳）が座
席上で跳ね上がり、落下した。
この事故により、当該乗客が胸椎圧迫骨折の重傷を負った。
事故当時、事故現場は通常、片側２車線のところ、雪の影響で１車線となっており、
ロードヒ−ティングにより融雪された道路面と圧雪された路面との段差が１０ｃｍ程
度あった模様。

（３）タクシーと軽自動車が衝突した事故
１２月７日（金）午前１１時３０分頃、奈良県において、同県に営業所を置くタク
シーが空車で走行中、交差点を直進したところ、当該タクシーから見て右側から走行
してきた軽自動車と衝突した。
この事故により、軽自動車の運転者が死亡した。
事故当時、当該タクシーの運転者は、乗客が忘れた携帯電話が鳴ったことに気を取ら
れ、信号を見落として赤信号の交差点に進入したところ、当該軽自動車と衝突した模
様。

（４）タクシーの転落事故
１２月１１日（火）午前１０時頃、岐阜県において、同県に営業所を置くタクシーが
空車で停車していたところ、診療所内の４．２ｍ下の舗装路へ転落した。
この事故により、当該タクシー運転者が打撲の軽傷を負った。
事故当時、当該診療所から乗車する乗客を手伝うため、当該運転者が当該車両から降
りた際、ギアがＤレンジ、駐車ブレーキが未使用であったことから当該タクシーが動
き出したため、当該運転者は当該タクシーに乗り、停止しようとしたが間に合わず、
転落防止柵を倒し転落した模様。

（５）トラックが歩行者を撥ねた事故
１２月８日（土）午後６時１５分頃、神奈川県において、同県に営業所を置くトラッ
クが信号機の無い横断歩道を横断中の歩行者２名を撥ねた。
この事故により、歩行者２名が死亡した。
事故当時、当該トラックの運転者は、携帯電話を見ようとして脇見をしていた模様。

（６）トラックなどの多重衝突事故
１２月１０日（月）午後４時頃、栃木県の高速道路において、兵庫県に営業所を置く
トラックや乗用車など合わせて９台が関係する事故があった。
この事故により、乗用車に乗車していた者が頭や右足を強く打つ重傷、９人が軽傷を
負った。
事故当時、現場付近では雪は降っていなかったものの、前日からの降雪で路面が
シャーベット状になっており、強風で付近に積もった雪が舞い上がって前がよく見え
なかった模様。

（７）トラックと電車が衝突した事故
１２月１２日（水）午後２時頃、熊本県において、同県に営業所を置く大型トラクタ
が電車と衝突した。
この事故により、当該大型トラクタの運転者が顔面裂傷の軽傷を負った。
事故現場は、線路の高架工事を行うための仮設踏切を設置し、一般車両は進入できな
いものとなっているが、事故当時、誘導員の指示により、当該大型トラクタが当該仮
説踏切に進入したところ電車と衝突した模様。
なお、電車は約１時間不通となり、乗客３３名には、怪我はなかった。

（８）トラックのひき逃げ事故
１２月１２日（水）午前６時１０分頃、愛知県において、静岡県に営業所を置く大型
トラックが走行中、前方を走行していたオートバイと接触した。
この事故により、当該オートバイの運転者が死亡した。
事故当時、当該大型トラックの運転者は、前方を走るオートバイを追い抜く際に接
触、転倒させ当該オートバイの運転者を救護することなく現場を立ち去った模様。

（９）トラックの正面衝突事故
１２月１２日（水）午後８時３５分頃、熊本県において、鹿児島県に営業所を置く大
型トラックと宮崎県に営業所を置く普通トラックが正面衝突した。
この事故により、双方のトラックの運転者が死亡した。
事故現場は、片側１車線の見通しの良い直線道路であり中央線付近にて衝突し、当該
大型トラックのブレーキ痕が約３０メートルにわたって反対車線側に残っていた模
様。

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