「事業用自動車安全通信」第172号(H24.11.22)

事業用自動車安全通信」第172号(H24.11.22)

=目 次=
1.重大事故等情報=9件(11月16日〜11月21日分)
(1)乗合バスの車内事故1
(2)乗合バスの車内事故2
(3)貸切バスと乗用車が衝突
(4)貸切バスの車両火災
(5)タクシーがひき逃げ事故
(6)タクシーが降車した乗客を引きずった事故
(7)タクシーとオートバイが衝突した事故
(8)トラックの運転者が酒気帯び運転による事故
(9)トラックがひき逃げ事故

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【1.重大事故等情報=9件】(11月16日〜11月21日分)
(1)乗合バスの車内事故1
11月16日(金)午前7時頃、静岡県において、同県に営業所を置く乗合バスが乗客8名を乗せて運行中、乗客(男性、82歳)が転倒した。
この事故により、当該乗客が左股関節骨折の重傷を負った。
事故当時、当該乗合バスの運転者は、当該乗客の着席を確認し出発、駅ロータリーを低速で走行中、当該乗客が座席を移動しようとした際に転倒した模様。

(2)乗合バスの車内事故2
11月20日(火)午後2時20分頃、北海道において、道内に営業所を置く乗合バスが乗客15名を乗せて運行中、停留所を発進しようとした際、急いで乗車してきた乗客(女性、79歳)に気付かずに扉を閉めたため、車外に尻餅をつくように転落した。
この事故により、当該乗客が左大腿骨頚部骨折の重傷を負った。
事故当時、当該乗合バスは当該停留所で乗客2名を乗せ、時間調整のため30秒ほど待機していたが、当該乗客が右手で乗降口のパイプを掴み、右足を踏み段に乗せて乗車しようとしているのに気付かずに、扉を閉めたため転落した。
当該乗合バスの運転者は扉を閉める前に乗車する客がいないのを確認したが、その後時計を確認するため目線をずらしたまま扉開閉スイッチを操作した模様。

(3)貸切バスと乗用車が衝突した事故
11月18日(日)午前6時30分頃、滋賀県において、福井県に営業所を置く貸切バスが乗客15名を乗せて運行中、対向してきた乗用車と衝突した。
この事故により、乗客6名が軽傷、当該貸切バスの運転者が足の骨を折る重傷を負った。
事故現場はややカーブのかかった道路で、事故当時、対向してきた乗用車がセンターラインをはみ出したため、当該貸切バスに衝突した模様。

(4)貸切バスの車両火災
11月16日(金)午後3時50分頃、岡山県の高速道路において、広島県に営業所を置く貸切バスが乗客25名を乗せて運行中、当該貸切バスの運転者が左側バックミラーにて当該貸切バスの後方で異様に光る物を発見し、同時に後続のトラック運転者により知らされたことから火災発生と思い、付近の路肩に停車し乗客を避難させた。
当該運転者は警察・消防に連絡し、消火を試みようとしたが、かなりの燃焼であったため消防の到着を待ち、消防到着後鎮火した。(車両の後ろ半分が全焼)。
なお、当該車両火災による負傷者はいない。

(5)タクシーがひき逃げ事故
11月17日(土)午前3時30分頃、北海道において、道内に営業所を置くタクシーが空車で走行中、道路上にいた男性を轢いたがそのまま走行した。
この事故により、当該男性が死亡した。
事故当時、当該タクシーの運転者は走行中、道路上に何か物体を発見したが、そのままその上を通過し約500m程走行後、車体を確認したが損傷もなかったことから乗務を終了し、翌日のニュースで当該事故を知り会社に申し出し、事業者が警察に通報し当該運転者が逮捕された模様。

(6)タクシーが降車した乗客を引きずった事故
11月17日(土)午前9時頃、岐阜県において、同県に営業所を置く乗合タクシーが乗客3名を乗せて運行中、乗客1名を降車させたところ、当該乗客の衣服を後部左扉で挟んだまま若干走行した。
この事故により、当該乗客が前腕骨折の重傷を負った。
事故当時、当該運転者は、当該乗客の衣服を挟んでいることに気が付かず走行し引きずった模様。

(7)タクシーとオートバイが衝突した事故
11月20日(火)午前11時40分頃、神奈川県において、同県に営業所を置くタクシーが乗客2名を乗せて運行中、オートバイと衝突した。
この事故により当該オートバイの運転者が死亡、当該タクシーの乗客には怪我はなし。
事故当時、当該タクシーが交差点を青信号で右折したところ、対向直進してきたオートバイと衝突した模様。

(8)トラックの運転者が酒気帯び運転による事故
11月19日(月)午前0時頃、東京都の高速道路において、新潟県に営業所を置く中型トラックが走行中、当該中型トラックの左側面が自家用マイクロバスの右側面に接触した。
この事故による負傷者はいない。
事故当時、当該自家用マイクロバスの運転者が警察に通報し、その際に当該中型トラックの運転者が酒臭いことを告げたため、駆けつけた警察が直ぐに酒気帯びの有無を確認したところ、当該運転者の呼気から、0.7mg/ℓのアルコールが検出されたことから、当該運転者は道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕された模様。
当該中型トラックの運転者は18日午後5時50分頃、当該中型トラックの所属する営業所において、乗務前点呼を受けた際のアルコール検知器の測定では0.0mg/ℓであり、アルコール検知器は当該中型トラックの運転者に携行させていた。

(9)トラックがひき逃げした事故
11月21日午前5時頃、東京都において、都内に営業所を置くトラックが交差点を右折した際に、対向直進してきたオートバイと衝突した。
この事故により、当該オートバイの乗員が死亡した。
事故当時、当該トラックの運転者は事故後、事故現場から離れたが、営業所に事故についての報告をした際に、事故現場に戻るようにとの指示を受けたことから、1時間以上経過してから現場に戻り、警察に逮捕された模様。

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