「事業用自動車安全通信」第169号(H24.11.2)

事業用自動車安全通信」第169号(H24.11.2)

=目 次=
1.重大事故等情報=14件(10月26日〜11月1日分)
(1)乗合バスに乗用車が衝突した事故
(2)乗合バスの車両火災
(3)乗合バスが歩行者と接触した事故
(4)貸切バスの車内事故
(5)トラックが貸切バスに追突した事故
(6)貸切バスとトラックが衝突した事故
(7)貸切バスと乗用車が衝突した事故
(8)タクシーが歩行者を撥ねた事故1
(9)タクシー運転者が酒気帯び運転で事故
(10)タクシーが歩行者を撥ねた事故2
(11)タクシーが歩行者を撥ねた事故3
(12)トラックの運転者が酒気帯び運転で事故
(13)トラックが乗用車と衝突した事故
(14)トレーラが乗用車と衝突した事故

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【1.重大事故等情報=14件】(10月26日〜11月1日分)
(1)乗合バスに乗用車が衝突した事故
10月25日(木)午後6時20分頃、愛知県において、同県に営業所を置く乗合バスが乗客4名を乗せて運行中、バス停に停車していたところ、当該乗合バスの後方を走行していた乗用車が当該乗合バスに追突した。
この事故により、当該乗用車の運転者が脳内出血により死亡、当該乗合バスの乗客3名が軽傷を負った。
なお、警察において、当該乗用車の運転者の死亡原因について、当該事故との関係を調査中。

(2)乗合バスの車両火災
10月31日(水)午前6時40分頃、埼玉県において、同県に営業所を置く乗合バスが乗客30名を乗せて運行中、交差点において赤信号で停車していたところ運転者席右側のダッシュボードから煙が上がった。
この火災による当該乗合バスの乗客及び運転者に負傷者はなし。
事故当時、当該乗合バスの運転者は、前扉及び後扉を開け、乗客を避難(降車)させた後、当該乗合バスを安全な場所に移動し、車載の消火器により消火した。

(3)乗合バスが歩行者と接触した事故
10月31日(水)午後11時25分頃、埼玉県において、東京都に営業所を置く高速乗合バスが回送運行中、青信号の交差点を右折する際、横断歩道を青信号で横断中の歩行者に気付くのが遅れ、当該乗合バスの右側面中央付近に接触した。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故当時、当該乗合バスの運転者は、対向車線にいた右折車に気を取られていた模様。

(4)貸切バスの車内事故
10月18日(木)午後8時頃、長野県において、同県に営業所を置く貸切バスが乗客14名を乗せて運行中、降車扱いするため停車し、その後発車したところ、車内の乗客1名(女性、80才)が転倒した。
この事故により、当該乗客は右前腕骨折の重傷を負った。
事故当時、当該乗客は当該貸切バスが停車中に、後方座席に置いた荷物を取るため移動していたところ、当該貸切バスの運転者がそれに気付かずに発車させたことから、バランスを崩し転倒した模様。

(5)トラックが貸切バスに追突した事故
10月27日(土)午後0時35分頃、長野県の高速道路において、長野県に営業所を置く大型トラックが走行中、大阪府に営業所を置く貸切バスに追突した。
この事故により当該貸切バスの乗客26名及び運転者が軽傷を負った。
なお、当該大型トラックの運転者に怪我はなかった。
事故当時、別の事故による影響で渋滞しており、当該貸切バスが徐行運転していたところへ当該大型トラックが追突し、当該貸切バスも追突された衝撃で前方の乗用車に追突し、当該乗用車も前方の別の乗用車に追突した模様。

(6)貸切バスとトラックが衝突した事故
10月30日(火)午後1時頃、長野県において、東京都に営業所を置く貸切バスが乗客38名を乗せて運行中、中型トラックと正面衝突した。
この事故により、当該貸切バスの乗客6名、バスガイド1名、運転者1名及び当該中型トラックの運転者1名が重傷を負った。
事故当時、当該中型トラックがトンネル内でセンターラインをオーバーし、当該貸切バスに衝突した模様。

(7)貸切バスと乗用車が衝突した事故
10月31日(水)午後7時30分頃、茨城県において、信号待ちの列に停止をしていた乗用車に自家用トラックが追突し、当該乗用車が対向車線に押し出され、対向してきた貸切バスと正面衝突をした。
この事故により、当該貸切バスの乗客5名が軽傷、追突された当該乗用車の運転者も軽傷を負った。
事故当時、当該貸切バスは乗客17名、ガイド1名、添乗員1名を乗せ、東京観光を終えて帰路の途中であった模様。

(8)タクシーが歩行者を撥ねた事故1
10月26日(金)午前1時40分頃、宮城県において、同県に営業所を置くタクシーが空車で走行中、歩行者を撥ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故現場は、横断歩道のある片側3車線の十字路交差点で、事故当時、当該タクシーが青信号に従い第2車線を直進しようとしたところ、横断歩道をタクシーから見て左側から赤信号を無視して当該歩行者が飛び出してきたため、回避できずに衝突した模様。

(9)タクシー運転者が酒気帯び運転で事故
10月26日(金)午前2時頃、青森県において、同県の個人タクシーが住宅の外壁に衝突した。
この事故による負傷者はいない。
事故当時、警察が当該個人タクシーの運転者の酒気帯びの有無を確認したところ、呼気から0.26mg/ℓのアルコールが検出された。
当該運転者は、10月25日午後11時頃業務を終え、自宅にて夕食を取った際に飲酒(焼酎を数杯)し、その後、自宅敷地内で車両の駐車位置を移動させる必要があったため、移動しようとしたところ急発進し、自宅敷地外へ出て道路向かい側の外壁に衝突した模様。

(10)タクシーが歩行者を撥ねた事故2
10月28日(日)午前0時30分頃、山口県において、同県に営業所を置くタクシーが空車で走行中、道路を渡っていた歩行者を撥ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故現場は、中央分離帯のある片側2車線の見通しの良い直線道路で、事故地点は信号機、横断歩道のない箇所で、当該タクシーは左車線を走行していた。
事故当時、当該歩行者は、中央分離帯の植木の陰から目の不自由な方を誘導しつつ、道路を横断していた模様で、当該タクシーの運転者は当該歩行者を発見し急ブレーキを操作したが間に合わず、車両の右前部と衝突した模様。目の不自由な方に負傷はなし。

(11)タクシーが歩行者を撥ねた事故3
10月29日(月)午後3時10分頃、千葉県において、同県に営業所を置くタクシーが乗客2名を乗せて運行中、道路を歩いていた歩行者を撥ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故現場は、片側1車線の道路で、事故当時、当該歩行者が、どのように歩いていたか等については、調査中。

(12)トラックの運転者が酒気帯び運転で事故
10月12日(金)午後7時頃、山形県において、長野県に営業所を置く中型トラックが走行中、信号のないT字路を右折のため停車していた軽自動車に追突し、その後、当該中型トラックの運転者は逃走したが、間もなく警察に逮捕された。
この事故により、当該軽自動車の運転者が軽傷を負った。
事故当時、警察が運転者の酒気帯びの有無を確認したところ、当該運転者の呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたことから、当該運転者は道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕された。
当該運転者は警察の取り調べに対し、「18時頃、新潟県村上市内のコンビニで日本酒を買って飲んだ」と供述している模様。

(13)トラックが乗用車と衝突した事故
10月31日(木)午後7時30分頃、茨城県において、栃木県に営業所を置く中型トラックが走行中、対向してきた乗用車が中央車線を越えて来たため、当該中型トラックと正面衝突をした。
この事故により、当該乗用車の運転者及び同乗者が死亡、当該中型トラックの運転者が軽傷を負った。
事故現場は、当該乗用車側から見て下り坂の緩い左カーブであった。

(14)トレーラが乗用車と衝突した事故
10月26日(金)午後4時50分頃、兵庫県において同県に営業所を置く大型トレーラが走行中、乗用車と衝突した。
この事故により、当該乗用車に乗車していた2名が死亡した。
なお、当該大型トレーラの運転者は負傷はなし。
事故当時、当該乗用車が中央線を乗り越えて反対車線に飛び出し、当該トレーラと正面衝突した模様。

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