「事業用自動車安全通信」第161号(H24.9.7)

事業用自動車安全通信」第161号(H24.9.7)

=目 次=
1.重大事故等情報=4件(8月31日〜9月6日分)
(1)個人タクシーが歩行者を撥ねた事故
(2)トラック運転者の酒気帯び運転による事故
(3)乗合(高速)バスの車両火災
(4)貸切バスがトラックと衝突した事故

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【1.重大事故等情報=4件】(8月31日〜9月6日分)
(1)個人タクシーが歩行者を撥ねた事故
9月4日(火)午前1時20分頃、東京都において、都内に営業所を置く個人タク
シーが空車で走行中、当該タクシーから見て右方より横断してきた歩行者を撥ねた。
この事故により、撥ねられた歩行者が死亡した。
なお、事故当時、当該タクシーは片側3車線の第2車線を走行中しており、事故現場
は、横断禁止場所であった。

(2)トラック運転者の酒気帯び運転による事故
9月3日(月)午後8時頃、岡山県において、同県に営業所を置くトラックがコンビニ
エンスストアの駐車場において、駐車中の乗用車に接触した。
事故後、当該トラックに接触された当該乗用車の運転者が当該トラックの運転者に停
車を求めたが、当該トラックはそのままコンビニエンスストアの駐車場から走り去っ
たことから、当該乗用車の運転者が警察に通報した。
通報を受けた警察が、当該トラックの運転者の身柄を拘束したところ、当該トラック
の運転者から基準値を超えるアルコールが検知されたことから、当該トラックの運転
者は道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕された。
この事故による負傷者はなし。
なお、当該運転者が営業所出庫時に受けた乗務前点呼において、アルコール検知器の
測定結果に異常はなかった模様。

(3)乗合(高速)バスの車両火災
9月4日(火)午後6時45分頃、兵庫県において同県に営業所を置く乗合バスが乗
客17名を乗せて自動車専用道路を運行中、当該バスの車体後部から出火した。
この火災により当該バスのクラッチ付近が焼損したが、負傷者はなし。
当該バスの運転者は、当該道路を走行中、シフトダウンした際にエンジン回転数が吹
け上がったが、その後通常の回転数に戻ったため、運行を継続した。
その後、当該バスが減速したことから、路肩に停車して営業所へ代車の手配をしてい
たところ、当該バスの乗客より煙が出ていると知らされたため、当該バスの車両後方
を確認すると、当該バスの車両後部(クラッチ付近)から出火していたため、乗客を
避難させた後、当該バスに備えられていた消火器で消火した。

(4)貸切バスがトラックと衝突した事故
9月6日(木)午後6時40分頃、北海道において同道に営業所を置く貸切バスが乗
客4名を乗せて運行中、自家用小型トラックと衝突し、その後双方の車両が炎上し
た。
この事故により、当該バスの乗客4名が軽傷、当該トラックの運転者が死亡した。
事故当時、当該バスは方向転換を行おうと、反対車線側にある待避場に後退して進入
していたところ、反対車線を塞ぐ状態となったため、当該トラックが当該バスの右側
面に衝突した模様。

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