「事業用自動車安全通信」第148号(H24.6.8)

事業用自動車安全通信」第148号(H24.6.8)

=目 次=
1.重大事故等情報=7件(6月1日〜6月7日分)
(1)乗合バスが横断歩道を横断中の歩行者を轢いた事故
(2)乗合バスが対向してきた軽乗用車と衝突した事故
(3)乗合バスに大型ダンプが追突した事故
(4)貸切バスの車両火災1
(5)貸切バスの車両火災2
(6)タクシーが道路左側の歩道に乗り上げて転覆した事故
(7)タクシーが対向車線の街路樹等に衝突した事故

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【1.重大事故等情報=7件】(6月1日〜6月7日分)

(1)乗合バスが横断歩道を横断中の歩行者を轢いた事故
5月31日(木)午後4時15分頃、大阪府において、京都府に営業所を置く乗合バ
スが乗客9名を乗せて運行中、交差点を青信号で右折しようとしたところ、当該交差
点の横断歩道を渡っていた歩行者を轢いた。
この事故により、轢かれた当該歩行者が死亡した。
事故当時、当該乗合バスの運転者は、轢かれた当該歩行者が当該交差点の横断歩道を
当該バスから見て左から右に横断していたことに気付いておらず、当該乗合バスの右
前輪及び右後輪で轢過した模様。

(2)乗合バスが対向してきた軽乗用車と衝突した事故
6月4日(月)午後2時25分頃、長野県において、愛知県に営業所を置く乗合バス
が乗客2名を乗せて運行中、対向してきた軽乗用車と衝突した。
この事故により、当該軽乗用車の運転者が死亡、当該乗合バスの乗客に怪我はなかっ
た。
事故現場は片側1車線のセンターラインのある直線道路であり、対向してきた当該軽
乗用車が、センターラインを超えて対向車線にはみ出したため発生した模様。

(3)乗合バスに大型ダンプが追突した事故
6月6日(水)午後4時20分頃、茨城県において、同県に営業所を置く乗合バスが
乗客13名を乗せてバス停に停車していたところ、後方より走行してきた大型ダンプ
が追突した。
この事故により、当該乗合バスの乗客9名と運転者の計10名が軽傷を負った。
事故現場は、片側一車線の道路で、当該バス停には専用の停車スペース(バスベイ)
は設置されていなかった。

(4)貸切バスの車両火災1
6月1日(金)午前0時30分頃、静岡県において、神奈川県に営業所を置く貸切バ
スが乗客34名と交替運転者1名を乗せて運行中、当該貸切バスのエンジンルームよ
り出火した。
この火災により、当該貸切バスのエンジンルーム内が焼損したが、乗客は避難してお
り負傷者はいなかった。
当該貸切バスの運転者は走行中、運転者席の警告灯(エアドライヤー警告灯)の点灯
及び車両後部からの発煙を確認したため、パーキングエリアに停車しエンジンルーム
を確認したところ、出火を発見したことから、消防及び警察に通報した。

(5)貸切バスの車両火災2
6月3日(日)午後1時30日分頃、石川県において、富山県に営業所を置く貸切バ
スが乗員乗客22名を乗せて運行中、エンジンルームから出火し、エンジンルームの
一部を焼き、その後消火した。この事故による負傷者はなし。

(6)タクシーが道路左側の歩道に乗り上げて転覆した事故
6月2日(土)午前5時55分頃、東京都において、都内に営業所を置くタクシーが
乗客2名を乗せて運行中、道路左側の歩道に左前輪を乗り上げ、そのまま転覆した。
この事故により、当該タクシーの運転者と乗客2名が軽傷を負った。
事故当時、当該タクシーは当該道路の第1車線を時速約50キロメートルで走行して
いたが、当該タクシーの運転者が脇道に気を取られ注意力が散漫となり、運転操作を
誤った模様。

(7)タクシーが対向車線の街路樹等に衝突した事故
6月6日(水)午後0時35分頃、北海道において、道内に営業所を置くタクシーが
乗客1名を乗せて運行中、当該タクシーの運転者が意識を失い、時速約30キロメー
トルで対向車線の街路樹等に衝突した。
この事故により、当該タクシーの乗客1名が両足の大腿骨を骨折する重傷を負った。
当該タクシーの運転者も軽傷を負い病院に運ばれたが、当該タクシーの運転者が意識
を失った原因については発見できなかった。
事故現場は、当該タクシーから見て片側1車線の直線道路であり、事故後、事業者が
確認したドライブレコーダの映像には、当該運転者が、意識を失う前に、首筋をなで
たり腹をさすっているところが記録されていた模様。
なお、当該乗客はシートベルトを装着していなかった。

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