「事業用自動車安全通信」第133号(H24.2.17)

事業用自動車安全通信」第133号(H24.2.17)

=目 次=
1.重大事故等情報=5件(2月10日〜2月16日分)
(1)乗合バスの運転者が乗客に暴行した事件
(2)乗合バスが原動機付自転車と衝突した事故
(3)タクシーが道路を横断していた歩行者を撥ねた事故
(4)タクシーがダンプカーと衝突した事故
(5)トラック運転者が救護義務違反の疑いで逮捕

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【1.重大事故等情報=5件】(2月10日〜2月16日分)

(1)乗合バスの運転者が乗客に暴行した事件
2月5日(日)午後5時20分頃、島根県において、同県に営業所を置く乗合バスの
運転者(男性、30歳)が、走行中に席を移動した乗客(女性、51歳)を確認した
ため注意を促した。その後、当該乗客がバス停で降車する際、当該バスの運転者に対
して「注意に対する謝罪がなかった。」「運賃の支払いに対するお礼の言葉がなかっ
た。」と苦情を申し出たことで口論となり、当該バスの運転者が当該乗客に対して顔
面を殴るなどの暴行をした。
この暴行により、当該乗客は2週間の軽傷(頭部顔面打撲傷、左肩・両肘挫傷、右股
挫傷)を負い、同月6日に警察に被害届(診断書)を提出した。
なお、当該バスの事業者は、当該運転者からの連絡により替わりの運転者を手配し、
30分遅れで運行を再開した。

(2)乗合バスが原動機付自転車と衝突した事故
2月10日(金)午後4時50分頃 千葉県において、同県に営業所を置く乗合バス
が乗客2名を乗せて運行中、信号機のない交差点を通過しようとしたところ、交差す
る道路から飛び出してきた原動機付自転車と衝突した。
この事故により、当該原動機付自転車に乗っていた男性が死亡した。当該バスの運転
者と乗客に負傷はなし。
事故現場の道路は、当該バス側が優先道路であった。

(3)タクシーが道路を横断していた歩行者を撥ねた事故
2月11日(土)午後8時30分頃、宮城県において、同県に営業所を置くタクシー
が空車で走行中、道路を横断していた歩行者を撥ねた。
この事故により、当該歩行者が死亡した。
事故現場は、見通しの良い片側一車線の直線道路で、信号機や横断歩道はなく、事故
当時、当該タクシーは制限速度時速40キロメートルのところを時速約45キロメー
トルで走行しており、道路右側から横断していた当該歩行者に気づくのが遅れた模
様。
なお、事故現場付近には街灯がないため薄暗く、また、撥ねられた歩行者は黒っぽい
服装であった。

(4)タクシーがダンプカーと衝突した事故
2月14日(火)午後5時頃、新潟県において、同県に営業所を置くタクシーが空車
で走行中、対向からセンターラインを越えて走行してきた自家用中型ダンプカーと衝
突した。
この事故により、当該ダンプカーの運転者が死亡した。当該タクシーの運転者に負傷
はなし。
事故現場は、片側一車線の道路で、当該タクシーの運転者は、当該ダンプカーを確認
したため、路肩に寄せて停車したが、当該ダンプカーは当該タクシーの右側前方
(ヘッドライト外側付近)から右側前輪付近に衝突し、当該ダンプカーは停止した。
当該ダンプカーの運転者は、運転中に致死性の不整脈を発症して死亡したため、操縦
不能になった模様。

(5)トラック運転者が救護義務違反の疑いで逮捕
2月10日(金)午前3時頃、岡山県において、同県に営業所を置くトラックが走行
中、道路左側の路側帯付近の歩行者を後方から撥ねたが、救護措置をとらずにそのま
ま逃走した。
この事故により、当該歩行者が重傷を負った。
事故後、警察は、当該トラックの運転者を道路交通法違反「救護義務違反」の疑いで
逮捕した。

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