「事業用自動車安全通信」第６６号(Ｈ22．9．24)

＝目　次＝
１．重大事故情報＝９件（９月１３日〜９月２２日分）
（１）貸切バスが駐車車両に衝突した事故
（２）無人の貸切バスが運転者を轢いた事故
（３）乗合バスが左後輪で歩行者を巻き込んだ事故
（４）タクシーが軽乗用車と衝突した事故
（５）タクシー運転者が健康起因により死亡
（６）トラック運転者の酒気帯び運転による追突事故１
（７）トラック運転者の酒気帯び運転による転落事故
（８）トラック運転者の酒気帯び運転による追突事故２
（９）大型トラックと乗用車が衝突した事故

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【１．重大事故情報＝９件】（９月１３日〜９月２２日分）
（１）貸切バスが駐車車両に衝突した事故
９月１８日午前１０時１０分頃、栃木県において、貸切バスが乗客２０名を乗せて運
行中、上り坂の左カーブに差し掛かったところでハンドル操作を誤り、道路右側の駐
車場に突入し、停めてあった６台の車両に衝突した。
この事故により、駐車場にいた３名が車両に挟まれ重傷、バスの乗客４名が打撲など
の軽傷を負った。
なお、当該バスは駐車車両に衝突した際、タイヤがパンクした模様。

（２）無人の貸切バスが運転者を轢いた事故
９月１８日午後０時３０分頃、群馬県において、貸切バスの運転者が目的地に到着し
て乗客を降ろした後、貸切バスの後方で乗客の荷物を降ろしていたところ、当該貸切
バスが無人で動き出したため轢かれた。
この事故により、当該貸切バスの運転者が頭を強く打ち、間もなく死亡した。
なお、当該貸切バスは２０ｍ先の電柱に衝突して止まった。
事故当時、当該貸切バスのエンジンはかかっていなかった模様。

（３）乗合バスが左後輪で歩行者を巻き込んだ事故
９月２２日午後２時４５分頃、千葉県の片道１車線の道路において、乗合バスが空車
にて信号のない交差点を左折したところ、横断歩道を横断中の小学生（７才）を左後
輪付近で巻き込んだ。
この事故により、小学生は病院に搬送されたが、その後、死亡が確認された。
警察は、当該乗合バスの運転者を自動車運転過失傷害の疑いで逮捕し、容疑を自動車
運転過失致死に切り替えて調べが進められた模様。

（４）タクシーが軽乗用車と衝突した事故
９月１６日午前８時２０分頃、新潟県の交差点において、タクシーが乗客１名を乗せ
直進中、左から交差点に進入してきた軽乗用車と衝突した。
この事故により、乗客が病院に運ばれ、治療を受けていたが、２１日に死亡した。ま
た、軽乗用車の運転者が軽傷を負った。
事故現場は、信号機のない見通しの悪い交差点で、共に一時停止等の標識はなかっ
た。

（５）タクシー運転者が健康起因により死亡
９月１８日午前９時頃、広島県において、停車中のタクシー運転者に無線指示をして
も応答がなかったため、他の運転者に状況の確認をさせたところ、当該タクシーの運
転者が車内でぐったりしていたため、救急車で搬送したが、午前１１時頃、搬送先の
病院で死亡が確認された。
なお、点呼時、当該タクシーの運転者に異常は認められなかったが、以前から心臓疾
患があった模様。

（６）トラック運転者の酒気帯び運転による追突事故１
９月１３日午後８時４５分頃、東京都において、トラックがタクシーに追突した。
この事故により、追突されたタクシーの運転者が軽傷を負った。
当該トラックの運転者は、駆けつけた警察官に道路交通法違反（酒気帯び運転）の疑
いで逮捕された。　
事故当時、当該トラックの運転者は、業務終了後に一旦帰宅したが、自宅で飲酒後に
営業所の車庫から当該車両を持ち出し運転していたとのこと。

（７）トラック運転者の酒気帯び運転による転落事故
９月１５日午後９時４０分頃、岩手県において、トラックが進行方向左側の水田に転
落・転覆した。
この事故による負傷者はなし。
警察の取り調べにおいて、当該トラックの運転者の呼気を確認したところ、呼気１
リットル当たり約０．４ミリグラムのアルコールが検出された。

（８）トラック運転者の酒気帯び運転による追突事故２
９月２０日午前９時１０分頃、大阪府において、トラックが信号待ちで停車中のワン
ボックスカーに追突し、そのはずみで当該ワンボックスカーが信号柱に衝突後横転し
た。
この事故により、ワンボックスカーに乗車していた２名が軽傷を負った。
事故後、警察が当該トラックの運転者の呼気を確認したところ、規定以上のアルコー
ルが検知されたため、当該トラックの運転者は、自動車運転過失傷害及び道路交通法
違反（酒気帯び運転）の疑いで現行犯逮捕された。
当該トラックの運転者は、「昨夜、家で飲んだ。」と供述している模様。

（９）大型トラックと乗用車が衝突した事故
９月２１日午前３時１５分頃、長野県において、大型トラックが走行中、対向してき
た乗用車と正面衝突した。
この事故により、乗用車の運転者と助手席の乗員が病院に運ばれたが、全身を強く
打って死亡した。当該大型トラックの運転者は、足に軽傷を負った。
現場は、見通しの良い片側一車線の道路で、大型トラックから見て緩やかな右カーブ
となっていた。
事故は、乗用車がセンターラインを越えて対向車線側にはみ出してきたことにより生
じた模様。