秋の交通安全運動始まる

高齢者の事故防止や飲酒運転の根絶などに重点的に取り組む秋の全国交通安全運動が21日から始まります。期間中、全国の警察では、交通安全教室の開催や飲酒運転の根絶キャンペーンを行うとともに、スピード違反などの取締りも強化することにしています。

警察庁によりますと、ことしに入ってから今月16日までに交通事故で死亡した人は、全国で3214人で、去年の同じ時期に比べて38人少なくなっています。死者のうち65歳以上の高齢者が1592人と全体のおよそ半数を占めており、21日から始まる秋の全国交通安全運動では、お年寄りの事故防止を基本方針としています。また、飲酒運転による死亡事故が、去年よりやや減ったものの、依然として185件も起きていることから、飲酒運転の根絶を重点目標に掲げています。さらに、夕暮れや夜間の時間帯の歩行者や自転車の事故防止や、すべての座席でのシートベルトやチャイルドシートの着用の徹底も重点目標としています。30日までの期間中、全国の警察では、お年寄りを対象にした交通安全教室の開催や企業や地域と連携した飲酒運転の根絶キャンペーンを行うとともにスピード違反などの取締りも強化することにしています。